蒙古タンメン中本(東京都・板橋区)

激辛ラーメン好きなら知らぬ者はいない「蒙古タンメン中本」。今日はその創業の地、上板橋にある本店へと足を運んでみることにした。数々のコンビニコラボやカップ麺で全国区の人気を誇るこのお店だが、やはり本場は本店で味わってこそ。辛さと旨みが渦巻くあの世界を、発祥の地の空気ごと堪能させてもらおうか。
上板橋駅を出て歩くこと1分ほど、あっという間に本店へと到着した。お店は2階にあり、思っていた以上のアクセスの良さに驚く。蒙古タンメン中本のルーツは1968年、中本正氏が上板橋駅前に開いた「ボルシチの店 中本」に遡るそうで、この場所こそがまさに激辛の歴史が始まった土地なのだと思うと、店を見上げる目にも自然と力が入る。

階段を上がると、店の前の通路にはすでに3人ほどの列ができていた。壁の案内表示を見る限り、時間帯によっては階段の下まで行列が続くこともあるようで、その人気ぶりが伺える。中本正氏が築いた「中国料理中本」の味に惚れ込み、20年間通い続けた常連客の白根誠さんが、閉店後の2000年に先代の名を借りて新たに開いたのがこの「蒙古タンメン中本」。繁華街ではなく住宅街のこの場所に本店が構えられているのも、そんな師弟の物語があってこそなのだと思うと、並ぶ時間もなんだか感慨深く感じられる。

しばらく待つうちに、気づけば列の一番前まで進んでいた。店内から漂ってくる香りに、待ちわびた分だけ期待もぐんぐん高まっていく。

いよいよ入店。店内に掲示された「お荷物を置けるスペースがございますが、お荷物のお預かり等はできません」という注意書きが目に留まる。荷物の管理は自己責任でとのことで、思わず「カミーユ君、後ろにも目をつけるんだ!」なんて頭の中で呟いてしまうほど、油断は禁物のようだ。券売機には辛さのレベルが並び、代表メニューの「蒙古タンメン」でも辛さ5、上級者向けの「北極ラーメン」に至っては辛さ9とのことで、否応なく気合が入る。

注文を終えてほどなく、待ちに待った一杯が目の前に運ばれてきた。湯気とともに立ちのぼる香りに、思わずごくりと喉が鳴る。

さっそく一口。食べてみると、コンビニで販売されているカップ麺の再現度がかなり高いことを実感する。あの味は伊達ではなかったのだ。麺は沖縄そばの細麺くらいの太さで、しっかりとスープを絡めながらするすると喉を通っていく。辛さの奥にはちゃんと旨みが感じられ、これぞ長年愛され続けてきた理由なのだと納得の一杯。素直に「ンマーイ!」と声が漏れた。

満足感とともに店を後にし、再び階段を下りる。辛さの余韻を感じながら、上板橋の街並みを見渡した。
創業の地・上板橋で味わった蒙古タンメン中本の一杯は、辛さの向こうにしっかりとした旨みが息づく、本店ならではの説得力に満ちた味だった。コンビニ商品でお馴染みの味を、発祥の地でじっくりと確かめられたのも今日ならではの体験。激辛好きはもちろん、その歴史に触れてみたい人にも、ぜひ一度訪れてみてほしい一軒だ。
蒙古タンメン中本 上板橋本店
・〒174-0071 東京都板橋区常盤台4丁目33−3 浅香ビル 201
・東部東上線「上板橋駅」からすぐそこ。
・蒙古タンメン中本 – 辛うまラーメン日本一!(外部リンク)
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