桃中軒(静岡県・三島市)

熱海に向かう道中、ふと気づけばまだ朝ごはんを食べていません。時刻はもう昼過ぎですが、そんな細かいことは気にせず、三島駅で小腹ならぬ「大腹」を満たしていくことにしましょう。
三島駅のホーム、目に飛び込んできたのは「生そば 桃中軒」の看板。三島駅には新幹線ホームや在来線ホームなど複数箇所に立ち食いそば店を構えており、電車を待つ間にサッと一杯そばをすすれるのが駅そばの醍醐味です。アットホームな雰囲気も魅力のひとつ。朝食がまだだったので、ここで済ませてしまおうと迷わずエア暖簾をくぐりました。ちょうど列車の発着を眺めながら食事ができる立地で、旅の途中のひと休みにはぴったりの場所です。

メニューを見てみると主にそばとうどん、いたってシンプル。
だって駅そばですもの。

そもそも「みしまコロッケ」とは何なのか。調べてみると、これは静岡県三島市が誇るご当地グルメで、箱根西麓で育った三島産のメークインじゃがいもを使ったコロッケのことなのだそうです。市内100軒以上のお店がそれぞれのアレンジで作っているそうで、いわば三島の「ソウルフード」。桃中軒でもこの「みしまコロッケ」をそばにのせたメニューを提供しているとのことで、これは食べてみないわけにはいきません。注文を受けてからその場で揚げてくれるスタイルらしく、揚げたてサクサクの食感が楽しめるのだそうです。

待つことしばし、湯気の立つどんぶりが目の前に運ばれてきました。
サクサクのコロッケをあえてそばに入れるアレよ。

一口すすってみると、つゆとサクサクのコロッケがなかなかいい相性。東京の立ち食いそば屋でもコロッケそばはよく見かけるメニューではありますが、三島ならではのじゃがいもを使ったコロッケが主役となると、また違った満足感があります。つゆに少し浸ったコロッケの衣がふやけて、じゃがいもの甘みと絡み合う瞬間もまた楽しい。これはこれで、駅そばの新しい選択肢として十分アリだと思わせてくれる一杯でした。
朝食にしては少し遅め、けれど三島でしか出会えないご当地コロッケをそばで味わえたのは、思いがけず得した気分です。駅のホームでサッと立ち寄れる手軽さも旅にはうれしいポイント。三島駅を通る機会があれば、ぜひ「桃中軒」でみしまコロッケそばを試してみてください。
桃中軒
・静岡県三島市一番町16-1
・JR「三島駅」駅構内。
・桃中軒(外部リンク)
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