うどん平(福岡県・福岡市 博多区)

福岡に来たなら、やっぱり気になるのは博多うどん。とんこつラーメンの街というイメージが強い福岡だが、実は昔からうどん文化が根付く土地でもある。今日はそんな博多うどんの名店として名高い「うどん平」へ、駅から歩いて向かうことにした。どんな行列ができているのか、どんなうどんに出会えるのか。歩きながらも期待でお腹がぐうっと鳴ってしまう。
博多駅から歩くこと十数分、博多区住吉の一角にうどん平はあった。普段は行列必至の人気店として知られ、お昼どきには10人、20人という列ができることも珍しくないという。今日はちょうどアイドルタイムだったようで、店の外に並ぶ人の姿はなし。むしろラッキーとばかりに、逸る気持ちを抑えつつ暖簾をくぐる。地元のビジネスマンから観光客まで幅広く愛される、博多のうどん文化を体現するような一軒だ。

外には並んでいなかったものの、店内に入るとしっかり順番待ちの客がいて、人気ぶりを実感する。注文はまず入口の食券機で。ずらりと並んだメニューの中で、やはり外せないのが博多うどんの定番「肉ごぼう」だ。柔らかく煮込まれた肉と香ばしいごぼう天が織りなす一杯は、多くの常連やタモリさんをも虜にしてきたと聞く。券を手に、期待に胸を膨らませながら席へと向かった。

待つことしばし、湯気を立てながらうどんが到着。透き通った出汁の香りがふわりと立ちのぼり、思わずごくりと喉が鳴る。

まずはひと口。柔らかく煮込まれた肉はほろりと口の中でほどけ、出汁の旨みをたっぷり吸い込んでいる。そして牛蒡天は見た目よりもサクサクとした軽い食感で、ごぼうそのものの香りがしっかりと感じられる。もちもちとした博多の平打ち麺との相性も抜群で、箸が止まらない。これぞ博多うどんという、優しくも深みのある一杯だった。

歩いてたどり着いた「うどん平」は、噂に違わぬ博多うどんの実力店だった。柔らかく煮込まれた肉、サクサクの牛蒡天、そして出汁の染みたもちもち麺。シンプルながらも計算し尽くされたその一杯には、長く愛され続けてきた理由がしっかりと詰まっていた。福岡でうどんを味わうなら、ぜひ一度この味を確かめに訪れてみてほしい。
うどん平
・福岡県福岡市博多区住吉5丁目10-7
・JR「博多駅」から徒歩10分。
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