松前城(北海道・松前郡 松前町)

北海道で唯一の日本式城郭として知られる「松前城」と、豊かな自然や歴史が息づく「松前公園」の散策。園内に掲示されたマップを眺めると、広大な敷地の中に散策スポットが盛りだくさんであることが分かります。松前公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれており、約250種1万本もの桜が咲き誇る名所として全国的に有名です。園内には藩主の庭園であった「光善寺」や歴史的な建築物が点在し、四季折々の豊かな自然とともに城下町の情緒を今に伝えています。

足元に目をやると、青々としたオオバコがたくさん自生しているのを発見しました。自然療法であるケイシー療法を実践している身としては、思わず心が躍ります。ただ、北海道の野外ではキツネなどを介したエキノコックス症への注意が必要とされるため、いくら魅力的であっても生のまま採取して口にするのは避けるのが安心。

いよいよ目的の「松前城(福山城)」に到着しました。天守閣を見上げると、大規模なお城とは異なり、どこか親しみやすさを感じる可憐でこじんまりとした佇まいです。松前城は1854(安政元)年に完成した、日本で最後に築造された伝統的な日本式城郭らしい。幕末の北方警備を目的として建てられ、国の史跡にも指定。現在の天守は昭和期に再建されたものですが、伝統的な城郭建築の意匠を現代に伝えており、北の大地に凛と立つ姿には深い歴史のロマンを感じずにはいられません。

松前城は高台に位置しているため、本丸付近からは津軽海峡を一望する素晴らしい眺望が広がっています。眼下に広がる青い海を眺めていると、遠く対岸に青森県の陸地がうっすらと見えているような、見えないような……そんな絶景に思いを馳せるひとときも乙なものです。かつて海の向こうの本州との交流や警備の要所であったことを実感させる、風通りがよく開放感あふれる絶景スポットです。




足元や周囲の草木を観察しながら歩いていると、植物の生態が普段見慣れた南国の沖縄などとは全く異なっていて実に興味深いです。北国ならではの気候風土が育む植生はとても新鮮に映ります。特にタンポポを見てみると、茎の伸び方や花びらの開き具合などが本州や南方のものとは少し雰囲気が異なり、北の大地ならではの逞しさを感じさせます。こうした地域ごとの小さな植物の違いを発見するのも、旅の醍醐味と言えます。
北の大地の歴史と自然が凝縮された「松前城」。幕末の歴史を伝える城郭の佇まいや高台からのダイナミックな海景、そして季節の草花との触れ合いまで、歩くたびに新しい発見と感動に出会える素晴らしい場所でした。北海道の歴史旅には絶対に欠かせない魅力的溢れる名所です。
松前城
・北海道松前郡松前町松城144
・「松城中央」バス停から徒歩5分。











